次点はインド

現在、世界経済で台風の目となっているのは間違いなく中国でしょう。もともと大国です。人口も国土も大国の名に相応しく、経済や生活水準のみがそれに見合っていない状況でしたが、近年はそれも大国に相応しいものとなってきました。
しかし台風の目は中国だけではありません。中国と同じくBRICsの一国に数えられているインドも、驚愕のスピードで経済発展しています。
インド経済の特徴として挙げられるのは、経済成長の展望が非常に長いことです。インドの人口は、2060年ごろまで増加し続けると言われています。2028年には14億5000万人に達し、中国を抜いて世界一の人口大国となるのです。そして2030年ごろ、中国経済はピークを迎えるといわれていますが、インドはその後も成長を続けるとされています。そしてBRICsの経済規模がG6の1.5倍に達するとされる2050年には、インドは世界一の経済大国となっている、と予測されているのです。
つまり、現在「中国」という巨大台風が通過中ですが、その次はさらに巨大な「インド」という台風がやってくるのです。

BRICsの現状

BRICsの現状を一言で表すと、「成長著しい」という言葉につきるでしょう。とにかくものすごいスピードで経済発展を遂げており、BRICsのGDP、貿易額は世界においてもかなりの割合を占めるようになってきています。中国やインドなど、一国をとっても世界経済に多大なる影響を与えていますので、BRICsとして考えれば、今や世界経済の主役ともいえるかもしれませんね。
しかし一言でBRICsといっても、それぞれの国の経済状況はまったく異なるものとなっています。
ブラジル経済の成長は、貿易が重要なカギとなるといわれています。近年になってブラジルの貿易依存度は急激に高まっており、とくに輸出はその拡大が顕著です。
かつて金融市場の混乱を経験したロシア経済は近年実質的な成長率が6年間連続で前年比プラスとなっていたりと、回復傾向となっています。一方でエネルギー資源に依存している経済構造となっていることも事実ですので、今後大きな課題となるでしょう。
インドは1991年以降に取り組んだ経済改革によって2003年以降は年間7パーセントを超える経済成長を達成しています。とくに第一次産業は世界でも第2位の規模となっており、12億人もの人口を抱えながらも自給自足国家となっています。これが経済の基盤となっており、さらに情報通信技術の成長がそれに拍車をかけているのです。
そして中国経済は、なんといっても外国からの直接投資と貿易でしょう。現在の中国は日本を超えて世界最大の外貨保有国となっています。2002年以降は新たな高度経済成長期に突入し、生活水準も飛躍的に向上しています。